老老問題|介護保険制度について思う

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これは、回顧録になります。少し重たい内容ですが、残しておきたいと思いました。

別の場所で書いていた、家族の闘病ブログがありました。
あれから、2年以上経ち、私自身、もう見ることはありませんでした。
そろそろ、消してしまおうかと思いました。
けど、少し読み直し、その中で、残しておきたい内容があったので、こちらに転記します。

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介護する家庭|老老問題

私は同居です。義父母と暮らしていました。
子供が預けられる環境なので、時々、期間限定で仕事をしていました。
短期間の派遣社員です。ちょうど終了して、次の仕事が決まっていました。

ある日、病院に何十年も行ったことがない程元気だった義父が、末期がん、余命3ヶ月の告知を受けました。
夫に『家にいてくれ』と言われました。長男の嫁です。

義母は、私が一人でやるからいいと言いました。
でも、現実は、病院への車の送迎なども含めて、70歳を超えた義母1人は大変でした。
一年間、入退院が続きました。抗がん剤は最初だけ入院。あとは、通院。放射線治療も通院です。

高齢者が高齢者を介護する、様々な悲しい事件を生み、社会問題となっています。

介護疲れで妻殺害の夫が食事を拒み続け死亡のニュース
昨夜、読んだニュースです。切ないです。

我が家は一つ屋根に暮らしていました。なので、家族で協力しました。

悲しいニュースがあると
『なんで、もっと行政に頼らなかった?』
『もっと、周りに相談しなかった?』って声が聞こえますよね。

私も、そうだったらいいのにって思いました。

もし、我が家が同居じゃなく、義母一人だったら・・
まず、高齢な義母には、そこまで動けないんです。もう、日々の世話で精一杯。
毎日の洗濯。特別な食事の支度。つきっきりになります。

病気が悪化して、意識が朦朧として来たら、廊下が排泄物だらけ。
トイレに流してはいけないオムツを流して、水が詰まったこともあります。
目が離せない。夜中だって呼ばれます。

血の繋がっていない義父の排泄物の世話は、最後まで、本人が嫌がりました。
病室でも失敗した時、まず、私に出ていけって言いました。

本人も、だんだんと思うように動けなくなり、家族にあたり散らす。
義母も精神的に不安定になる。義母がダウンする。私と夫も喧嘩する。
そんな時ほど、みんなで助け合えって思うかもしれないけど、みんな心に余裕がなくて。

これを高齢の夫婦が1対1でするのは、本当に大変なことだと思う。

自宅介護かホスピス

ある日、主治医に呼ばれました。もう、抗がん剤を使うことにより、延命は望めない。
残された時間をどうするか考えて下さい。自宅での療養もしくは、ホスピスを選んでください。
病院は、治療目的じゃないといられない。退院です。

もうすぐ動けなくなるでしょう。詳しくは、がん相談支援室で聞いてくださいと言われました。
そのまま、がん相談支援室に行き、在宅看護のこと、緩和ケア、介護保険の申請などの話を聞きました。
ただ、その時は、義父は、まだ意識もしっかりしていて、一人で歩き、一人で食べ、一人で排泄できていました。

介護保険認定の申請

まだ、介護は必要なかったけど、今の状況で、すぐに、介護保険の申請に行くように、急ぎなさいと言われました。
手続きに時間がかかるので、すべて説明して、キャンセル待ちがあると思うから、なるべく早く訪問してもらうようにと。
とにかく、お願いすることだと。

医療保険と介護保険、両方を上手に利用するといいって言われました。どちらも併用できることを初めて知りました。
認定レベルは、ケアマネジャーさんが、その都度判断するので、入院している時でも可能とのことでした。

その足で、市役所の高齢福祉課に行き、現状を説明しました。
病院から、話がいっていて、その週末には、入院先の病室に訪問してもらえることになりました。

医師から、話を受けて、その日に、すべて決まりました。

義父は、まだ元気でした。複雑でした。本人との面接が必要なんです。
要介護認定とは言わず、市の健康チェックと話してもらうようにお願いしました。

思った通り、ケアマネージャさんの前では、一生懸命、元気なふりをしていました。
何を聞かれても、できますって。冗談も言って、楽しそうに会話していました。
それじゃ、要介護認定が、おりないのではって、病室の外で聞きながら苦笑いしていました。

認定までの時間

それから、認定がおりたのは、1ヶ月半後でした。要介護1。

なぜ、こんなに遅れたかと言うと、介護認定が遅延しているという旨の書類が、家に突然届きました。
理由は、主治医からの意見書がないから、止まったままだと。あんなに急いだのに。

市役所と病院に電話しました。そしたら、病院は送った。市役所は、今日届いた。
今すぐ、手続き必要なんですか?って。こちらは、すべて急いだ。
忙しいとは思いますが、優先順位は、そんななものですか?

最初に相談した日に、主治医は1ヶ月以内に、たぶん動けなくなる、全介護になると言っていた。
申請がおりたのが1ヶ月半後。遅い。家族がどんなに急いだって、使えない。

自宅での介護、そして、自宅の車で通院していました。車椅子なしで、やっていました。
その後、主治医が転院したこともあり、もう通院も嫌がりました。完全に自宅で看ることに。

ちゃんと、最後まで看れるのか不安で、療養型病院、ホスピスも問い合わせしていました。
それも、場所と経済的なこともあり、断念しました。県外しかありません。
家族がみんな会いに行けない。そんな療養型病院が本人にとっていいのか。
療養型病院も末期がんの受け入れは難しいのです。なかなか空いていない。病状を何度も聞かれました。

そのうち、完全な寝たきりになりました。全介護の状態です。一気に悪化しました。
多分、申請したら、介護認定は変わったと思う。でも、もう、そんな時期じゃない。
あと少し、家族で頑張ろうと思いました。そこからは、1ヶ月ほどでしたが、大変でした。

その時、介護認定って、使えないって思いました。何のための保険なんだろうと。
私は、早めに問い合わせ、動いた方だと思います。それでも、使う機会がありませんでした。

使える制度に

これが、老々介護、もし、高齢者だったら。義母一人だったら、無理だと思いました。
義父の場合は、末期がんでした。けど、長く、いつまで続くか、わからない介護だったら。
長年連れ添った夫婦、どちらにとっても辛い状況となります。
助けは必要。介護している人まで、病気になってしまう。

末期がんの場合、40歳から64歳までの人でも、受けることができます。
特別なベッドや車いすを借りられます。入浴サービスもあります。
訪問介護も介護保険を使えば1割です。制度はある。けど、使えないのです。

最初は利用するつもりでいましたよ。それでも、タイミングを失いました。

行政、自治体の助けを、なぜ借りなかった?
じゃなくて、うまく借りられるシステムになっていないんです。

病院、市役所、地域包括センターが連携して、手続きがスムーズで、もっとわかりやすくしてほしい。
介護する側が、活用しやすい世の中になることを望みます。

最後に、今、確定申告の時期です。義父は、同居扶養家族で、障碍者控除の対象となりました。

介護保険制度としては、使えませんでしたが、手続きしたことで、こんなところで役に立つんだと思いました。

参考になるかもしれないので、記載しておきます。

所得税法上、障害者控除の対象となる障害者は、所得税法施行令第10条に限定列挙されており、精神又は身体に障害のある65歳以上の人で、障害の程度が知的障害者又は身体障害者に準ずるものとして、市町村長等の認定を受けている人などとされ、介護保険法の介護認定を受けた人については、規定していません。
したがって、介護保険法の要介護認定の有無にかかわらず上記の市町村長等の認定を受けた場合には、障害者控除の対象となります。

国税庁のHPより抜粋です。

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