『ごんぎつね』を読んで|親子の感想

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子供が、国語の宿題をやっています。宿題は教科書の『ごんぎつね』の感想文。
感想を言い合い、議論します。いろんな意見、考え方を聞く。その為の感想文ですね。

『ごんぎつね』懐かしい。知っています。作者は新見南吉です。
現在、4年生の国語の教科書に掲載されています。

自分の小学生時代にも、教科書に載っていたのか覚えていません。
でも、結末はよく覚えています。

子供の感想文を読んでみました。

殺された、ごんが可哀相。⇒そうですね。ズバリ、それにつきます。
もっと早く誤解が解けて、仲良くなれたら良かったのに。⇒それじゃあ、この話は印象に残らない。
寂しくたって、そんなイタズラばっかりしちゃダメだよ。⇒確かに。
自分がその場面に飛んで行って、兵十に教えてあげる⇒子供らしい。

子供らしい視点で書いたら、こんなもんなのかな。この感想文、クラスで選ばれました。

ママだったら、どう書くの? と子供に聞かれました。

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『ごんぎつね』の結末

なぜ、『ごんぎつね』がこんなにも強烈な印象を残すのか。
それは、結末が、誤解から生まれる『死』という悲劇で終わっているからだと思う。

子供の時は、撃たれた ごん を兵十が看病をして、その後、仲良くなり、楽しく暮らしました。
という結末を望んだと思う。

しかし、それでは、意味がないのです。

ひとりぼっちで孤独だった、小ぎつねの ごん が、ただ、仲良くなりたいがために、いたずらを何度もしてしまう。

その後、後悔し、つぐないを始めます。神の仕業だと、感謝されず、自分だとわかってもらえなくても続けます。
そして、死を迎える時に、ようやく気づいてもらえるという悲しい設定です。

死という結末により、取り返しのつかないことを、兵十がしてしまったこと。
かけがえのない命。命の尊さを考えさせられます。恨みにより、殺すことでは何も解決しない。
それまでに、どうすれば、分かり合えるかを考えさせられます。

娘は、一番可哀相なのは、ごんだと言いました。
もちろん、ごんは可哀相だと思いますが、一番可哀相なのは、兵十だと自分は思う。

人生を積み重ねてきて、残された者の辛さの方を考えるようになった。
唯一の肉親である、かけがえのない母を病気で亡くし、ごんを火縄銃で撃ち殺してしまった兵十。
彼は、この先、その罪悪感を背負ったまま、ひとりぼっちで生きていかなければいけない。

『青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。』

撃ち殺した後の火縄銃の煙がラストシーン。ごんの魂が天へと昇って行きます。
それと同時に、残りの煙が、兵十の残りの人生の悲しさ、切なさを現している気がします。

深く、深く読むと、涙が出てしまう。これも歳だからだろうか。

子供の時に読んだ本を、大人になって、子供を持った今、もう一度読み返すと、また違う視点で考え、違った感想を持って面白いと思います。

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